1. 精子が子宮に届きづらくなる
  2. 着床しづらい子宮内膜になる
  3. 排卵とピルの仕組み
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着床しづらい子宮内膜になる

ピルを服用することによって、受精卵が着床しづらい子宮内膜になることも避妊を可能とする効果の1つです。
精子と卵子がくっついて受精卵となればすぐに妊娠するわけではありません。
受精卵が着床に失敗すれば妊娠することはないのです。
妊娠が成立するためには、受精卵が子宮内膜に着床しなければならないので、子宮内膜が受精卵のベッドとして着床できる状態となっていなければ、妊娠も成立しにくくなると言えます。

ピルに含まれる特に黄体ホルモン(プロゲステロンorプロゲストーゲン)の働きによって、子宮内膜が妊娠をするために必要なほど厚くなることを防ぐことができるようになるため、受精卵が着床しにくい状態となります。
その結果として、ピルを服用しておけば避妊が可能となります。
これが着床の段階でのピルの避妊効果です。
受精卵が着床するためには、厚くて柔らかな子宮内膜が必要です。
ピルを服用していない自然の状態では、卵胞ホルモン(エストロゲン)が子宮内膜を厚くするように作用し、ついで黄体ホルモン(プロゲステロン)が柔らかい子宮内膜を作るように作用します。
通常であれば、黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用によって受精卵が着床しやすいように約10mm程度まで厚くなると考えられています。
一般に、受精卵が着床する確率は20%?30%程度と決して高くはありません。
さらに、年齢の経過とともにその確率も低下していく傾向があります。
ピルを服用することによって受精卵が着床しづらい子宮内膜の状態となるので、これよりもさらに受精卵が着床する可能性を低くすることができます。

子宮内膜は子宮の内側を覆っている粘膜で、受精卵が着床しないあいだは周期的に一部が脱落して生理を引き起こします。
簡単に説明すると、子宮内膜は赤ちゃんが宿る組織であり、毎月生理の際に一部の組織が剥がれて出血とともに膣から出てきます。
一般に、黄体ホルモン(エストロゲン)の分泌が増加することによって、子宮内膜は受精卵を着床するために厚くなっていきます。
簡単に言うと、厚くなった子宮内膜が受精卵のためのベッドとなるわけです。
しかし、受精卵が子宮内膜に着床しなかった場合には、ベッドはいらなくなるので、厚くなった子宮内膜は剥がれ落ちて、経血となって体外に排出されます。
これが生理が周期的に起こるメカニズムです。
子宮内膜は周期的に厚くなったり剥がれ落ちたりする性質があります。
ピルを服用すると、子宮内膜を厚くするために分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が抑制されることによって、子宮内膜の増殖が抑えられ、受精卵が着床するのを防ぐことができます。

ピルを服用することで、卵胞ホルモン(プロゲステロン)と黄体ホルモン(エストロゲン)の血中濃度が高くなることによって、脳はすでにこれらの女性ホルモンが十分に分泌されていると勘違いします。
その結果として、脳は女性ホルモンの分泌を促すホルモンの分泌を抑制するようになります。
そのため子宮内膜が厚くなることはないので、子宮内膜を着床しづらい状態にすることができます。

ピルを服用することで子宮内膜の増殖が抑えられるということは、通常よりも生理の量が少なくなることを意味しています。
また、生理の際に生じる痛みは、増殖した子宮内膜が剥がれ落とすために分泌されるプロスタグランジンという物質で、この物質が子宮の収縮を促すことによって生理痛を引き起こします。
ピルを服用すれば子宮内膜の増殖は抑えられることから、服用している間は子宮収縮による痛みが通常よりも軽くなるという効果があります。
それと同時に膣内の出血の量も少なくなるという効果も有しています。
このような効果を有していることから、ピルを服用すると着床しづらい子宮内膜になるだけではなく、生理の量も少なくなり、生理痛などの症状も緩和されると言うことができます。

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